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大島紬kasuri糸のこと

素材:大島紬絣糸

大島紬の一製作工程にある素材の可能性に目を留め、
5年の開発期間を経て生まれた「kasuri糸」のネックレス。

伝統ある染色技法で知られる大島紬の匠の技法を、
心地よい良質な生活工芸として今のライフスタイルに加えていきたい。
そんな思いから「kasuri糸」は生まれました。

製作者である大島紬職人・益田勇吉と、
EMKデザインスタジオ・小野惠美子との共同研究により開発された、
美しい絹糸の新たな表情です。



大島紬の特徴は、その技法にあります。
ひとつは、「締機(しめばた/絣技法)」
もうひとつは、「泥染」です。

“締機(しめばた)”
大島紬の細かい絣(かすり)技術は、
「締機」と呼ばれる織機で締める(織る)技法で、
図案に合わせながら木綿糸で絹糸をきつく締めていくのが特徴です。

この締められたものを「むしろ」と呼び、そのまま染色します。
締めが強く、何十回と染めることで美しい絣をつくります。
すべての染色工程が終わると木綿糸を全部解き、
絹糸だけを残し「絣糸」が出来上がります。
大島紬の製作工程、全36工程の12工程がここに含まれます。

“泥染”
「締機」によって作られた絣糸に、
テーチ木(車輪梅)のチップを16時間以上煮出して抽出したタンニン色素を石灰で固着させながら、
60〜70回程度染め、その後泥田で3〜4回媒染し黒褐色に発色させます。



こうしてつくられる数種類の絣糸を幾重にも組み合わせ、
その一筋一筋に使い勝手に合わせて留め(くくり)を入れていきます。
そうすることで絣糸が絡まるのを防ぎ、美しい流れが保たれます。
丁寧な手仕事の技です。

地色にピンクやゴールドを染めたものは、
泥染をした絣糸の上から更に合成染料で色をかけています。
この工程を行うことで、
より堅牢度(日光、洗濯、摩擦など)を高めます。